ソフィー&カティア姉妹の心遣いに嬉しくなる、ロシア食堂兼惣菜店。

N° 970 2025-03-05

Série Limithée Paris Moscou

ソフィーさんとカティアさん。常連客が多いのは、このお二人のお人柄によるところが大きいに違いない。お持ち帰り用ピロシキは、豚肉、卵と玉ねぎ、トマトの3種類あって、1個は2€、ダースで買うと1個おまけでついてくる。

　ロシア、東欧からコーカサス、中央アジアまでの料理が楽しめる小さなレストラン兼惣菜屋さん。まずは気軽にランチを試してみよう。割とボリュームがあるので、メインだけ（13.90€）またはコーヒー付き（15.50€）で十分満足できるが、メインに前菜またはデザート付き（17.90€）がおすすめだ。

　前菜を本日のザクースキ（冷菜）を聞いて選ぼうと思っていたら、接客担当のソフィーさんが色々と試せるように盛り合わせにしてくれるというのでお願いした。ジョージア風赤インゲン、アルメニア風フムス（ヒヨコ豆のピュレ）、ウズベキスタン風ニンジン、コーカサス地方風キャベツ2種、パプリカのキャビア、ニシンのクリームと彩りも美しい。すべて一つ一つ丁寧に作られていることが分かる繊細なおいしさで、特にニシンのクリームが気に入った。メインをグラーシュにしたので、赤ワインをグラス（5.50€）で注文したのだけれど、冷菜のお供にウォッカのショット（4.90€～）を試してみるのもよさそうだ。

冷菜の盛り合わせザクースキ Zakouski 。これだけで結構な食べ応えがある。（内容は：
Houmos à l’Arménienne, Lobio Géorgien (haricots rouges) , Carottes à l’Ouzbek,
Chou blanc à la caucasienne, caviar de poivrons, crème de Harengs）

グラーシュ。カティアさんが腕を振るう料理は日替わりで前菜、主菜、デザートがそれぞれ4-5種揃うので、あらかじめ店のHPで今週の日替わりの献立を確認しておくと注文するとき
に悩まないで済むかも。

　汁気はなく、ほろほろによく煮込まれた牛肉たっぷりのグラーシュ。カティアさんが「嫌いじゃなかったらぜひ合わせて食べて」と別添えにしてくれたフレッシュな紫玉ねぎのみじん切りがじつにいいアクセント。

　デザートは満腹で断念。コーヒーだけ頼むと、一口サイズのガトーショコラがついてきた！カティアさん特製と評判のものでは、と嬉しくなる。この心遣いはさすが、また来ます！（里）