
アルメニア人の友人から「ぜひ連れて行きたい場所」と言われていた。パリ9区の指定された住所に着くと、黒い扉があるだけで看板も何もない。勇気を出し中に入ると、石畳の中庭が広がり、国旗が揺れる建物には「アルメニア文化会館」とある。
その2階にはレトロな雰囲気の食堂が広がる。迎えてくれたのはパリ在住35年超のチナールさん。夫のマミコンさんと食堂を開き24年になる。中には常連らしき人々で賑わっていた。


アルメニア料理を中心に、同国でおなじみの周辺国の料理も並ぶ。前菜はほうれん草や小豆が入ったピューレ風ジョージア伝統料理プハリ(7€)と、アルメニア風イチジクの葉の野菜ファルシ(7€)。ともに爽やかな味わいだ。

メインはジョージアの肉まん風ヒンカリ(18€)も惹かれたが、周りの客がこぞって注文していたハチャプリ(19€)を選ぶ。目玉型のパン生地にチーズと卵が溶け合うジョージアのソウルフードだ。チナールさんは「こうやって食べるのよ」と、熱々の中身をフォークでかき回し、そのまま上方へ。フランス郷土料理アリゴのように、チーズがびよーんとよく伸び、見た目も楽しく、まろやかでほっとする味だ。


友人はアルメニア家庭料理の牛肉入り茄子のファルシ(18€)を選び、「懐かしい味」と目を細めた。ドリンクはアルメニア産レモネードやウォッカ、コニャックもあったが、キレのあるアルメニアビール、ディリジャンで乾杯。
壁には“アルメニアの富士山”ことアララト山の絵が飾られ、伝統音楽のCDの販売も。パリの中心地でアルメニアを目からも胃袋からも味わえる奥深い場所であった。(瑞)

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La Cantine de la Maison de la culture Arménienne(Mamikonet Tchinar)
Adresse : 17 rue Bleue, 75009 Paris , FranceTEL : 01.4824.6389
アクセス : Cadet
日休。月~土 12h-15h, 19h-23h(夜遅くは外の扉が開かないので20h30迄入場すること)。
