宮崎駿監督の最新作『君たちはどう生きるか(仏題:Le Garçon et le héron)』は、引退していた宮崎監督の10年ぶりのカムバックとあって、フランスでも公開前から注目を集めている。7月に日本で公開された日には、フランスのニュースサイトでも東京の映画館で入場を待つ人々が映し出され、街頭インタビュー形式で映画を観た人たちに感想を聞くビデオが掲載されていた。
フランスでの一般劇場公開は11月1日。しかしその前に、リヨン・リュミエール映画祭で10月17日に上映されることが発表された(ほかにもトロント映画祭、サンセバスチャン映画祭でオープニング上映を飾る)。チケットはもうじきこちらのページで買うことができるようになる(上映の詳細も近日中に掲載される予定)。
今年第15回目を迎える映画祭は〈映画の父〉と呼ばれるリュミエール兄弟ゆかりの映画研究所アンスティチュ・リュミエールが主催。カンヌ映画祭ディレクターも務めるティエリー・フレモーがディレクターを務め、近年、存在感を増している映画祭だ。
この映画祭が毎年、映画の貢献者に授与する「リュミエール賞」は、今年はドイツのヴィム・ヴェンダース監督。同監督は、今年のカンヌ映画祭には、東京で撮影した「Perfect Days パーフェクト・デイズ」(役所広司さんが最優秀男優賞を受賞)、ドイツを代表する芸術家アンセルム・キーファーをカメラで追った「キーファー」が2作品を出品した。
リュミエール映画祭期間中は、ヴェンダース監督は18日〜22日リヨンに滞在し、レトロスペクティヴ上映、マスタークラス(10/20)、同日、Amphithéâtre de la Cité Internationaleでリュミエール賞を受賞する。カンヌで発表した新作「パーフェクト・デイズ」と「アンセルム」も上映される。
映画祭プログラム詳細も近日公開予定。
Festival Lumière ーInstitut Lumière
Adresse : 25 rue du Premier Film 69008 Lyon, Lyon , FranceURL : http://www.festival-lumiere.org/
上映8€50(Abonnementカード買うと5€)、ゲスト来場上映会10€(7€)ほか、上映場所や