レゲエグループ、サード・ワールドの初アルバム『Third World』がリリースされたのは1976年のこと。当時ぼくらは、映画『ハーダー・ゼイ・カム』でジャマイカのキングストンで沸騰しているレゲエを目の当たりにし、ボブ・マーリーが歌う恍惚感、緊張感あふれるルーツ・レゲエにノックアウトされ、バーニング・スピアの呪術的なプロテストソングを聴いていた。また新しいグループかと『Third World』に針を落とす。
一曲目の『サタ・アマサ・ガナ』で、コーラスの、どこまでも柔らかいハーモニーワーク、ピアノまで入る洗練されたグループサウンド、泣き泣きのギターソロの心地よさにおどろいた。メッセージは政治的でも、ますますアレンジがメロウになり、バニー”ラグス”クラークのボーカルが五つ星の2枚目『96°in The Shade』(彼らの最高傑作)で、世界的にポピュラーなレゲエバンドになっていく。
そのサード・ワールドがパリ公演というビッグニュース。ボーカルの”ラグス”はもう天国の住人だけれど、さいわい、ギターのスティーヴン”キャット”クーア(写真)は元気で、バンドを率いる。最近のライブビデオ(下)をみたのだけれど、サード・ワールドのサウンドは健在だ!(真)
【公演情報】
日時:29日 19h30開場 20h30開演
入場料:30.8€
会場:New Morning(詳細は以下)
New Morning
Adresse : 7-9 rue des Petites-Ecuries, 75010 Paris , Franceアクセス : メトロ4番線 Château d'Eau から徒歩3分
URL : https://newmorning.com/