Chantilly, le Rocher des Trésors
シャンティイ城では、城の歴史をテーマにした絢爛な光と音、音楽と花火のスペクタクルを9月15日〜18日の4晩にわたって開催。1回目の昨年は、シャンティイ城に宮廷文化を開花させた大コンデ公(1621-86、ブルボン家ルイ2世、ルイ14世のいとこ)を中心としたスペクタクルでしたが、2回目の今年はこの城最後の城主となった、アンリ・ドルレアンことオーマル公 (1822-97) が主人公。今年はそのオーマル公の生誕200周年です。
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シャンティイ城の起源は中世ですが、大コンデ公はヴェルサイユ宮殿の庭園を作ったアンドレ・ル=ノートルにフランス式庭園を作らせたり、モリエール、ラシーヌ、ラブリュイエール、ボシュエら文化人を招き、ヴェルサイユ宮殿にも劣らない華やかな宴を開きました。
今年のスペクタクルでは、オランジュリー(温室)、動物園、アパルマン整備、フランス革命による城の破壊。またルイ15世即位の宴から、フランス革命、ナポレオンによる政権掌握、王政復古、さらなるナポレオンの政権復活など、大コンデ公なき後の城の歴史がオーマル公によって語られます。そのオーマル公は、1848年の2月革命で、父親(フランスの最後の国王となった)ルイ=フィリップと共にイギリスへ亡命を余儀なくされ、1875年になってやっとフランスへ帰国。
しかしイギリス亡命中に、現在のコンデ美術館の所蔵品である本や芸術品を収集。帰国後は城の再建に着手しますが、若い息子ふたりをなくし、シャンティイ城と美術品、蔵書などをフランス学士院に寄付し、今日、一般公開されています。
スペクタクルは映像だけでなく、コメディ・フランセーズの俳優ロイック・コルベリがオーマル公を、大コンデ公をラジオの歴史番組で知られるフランク・フェランが演じ、テレビの司会などでおなじみのステファン・ベルヌも登場します。
9月15(木)、16(金)、17(土)、18日(日)
開門 : 19h-21h(21h以降は、入場は一切不可)
開演 : 21h30〜 (45分間)
立見席 : 20.99 € / 座席 : 25.99 €
予約はこちらから。
★シャンティイ城からパリへの帰りのバス(16、17、18日のみ)
23hにシャンティイ城からPorte Maillotへ出発。
料金(ひとり)5€。
要予約 : Tél. 03 44 53 93 60 (8h30-17h)
★今ならシャンティイ城内、コンデ美術館で大デューラー展が開催中です。
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Château de Chantilly
Adresse : Château de Chantilly, 60500 Chantilly , FranceTEL : 03.44.27.31.80
アクセス : Gare du NordからTERまたはRER(D線)で25〜45分。Chantilly-Gouvieux下車。徒歩25分。駅から市内を回る無料バス運行。
URL : https://chateaudechantilly.fr/
月〜金 9h-13h / 14h-17h