Ron Carter Foursight quartet
ジャズ史上最高のクインテットは？と聞かれたら、マイルス・デイヴィスの、ウェイン・ショーター（サックス）、ハービー・ハンコック （ピアノ）、ロン・カーター（ベース）、トニー・ウィリアムズ （ドラムス）が入ったクインテットと答える人が多い。リーダー、マイルスに統率されたミュージシャンたちのインタープレイは驚異的だが、その中でロン・カーターは地味で堅実なプレイヤーに思われるのだが、よく聴くと、4ビートのウォーキングベースはよく歌っているし、ミディアムテンポで他の4人を支える力量も並大抵ではない。これがあってこそ、ウィリアムズは極限に近い自由なドラミングができたのだ。
それから約60年、85歳になったカーターがカルテットでパリ公演。数年前のライブ*を観たのだが、若い！大きくがっしりとした手、指から弾き出されるサウンドは揺らぐことがない。そしてピアノのリニー・ロスネスにも五つ星。右手からくり出すアルペジオの粒のそろった美しさ。サックスはジミー・グリーン、ドラムスはペイトン・クロスリー。ああジャズを満喫！という一夜になりそうだ。（真）
7月11日（月） 19h30/22h 33€
*www.youtube.com/watch?v=FoQgAICQnD8
カーターの最新盤 （写真上）は、パリ公演と同メンバー。
In & Out/20€前後。
New Morning
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