今年4月に迫った大統領選へ向け、市民団体による、左派統一候補を立てるための「市民予備投票」が1月27日から今日30日まで行われ、30日晩、社会党クリスチアーヌ・トビラ元法相が当選した。
前回2017年の大統領選挙では、左派の有力候補「屈しないフランス」党メランション氏と社会党アモン氏が共闘せず第一回投票で共倒れ、極右ルペンと中道マクロンの決選投票となった。今回は同じ轍を踏まないようにと、昨年3月から市民団体が左派の候補者に左派団結を促し続け、投票を準備。市民46万7千人が登録し、39万2千人が投票した。
特に環境問題に関しては、左派が政権を握らないと取り返しがつかない事態になることに危機感を抱く市民も多く、投票結果4位のラルテュル氏(欧州議員)などは、短期間ではあるもののハンストを行い、有力候補らに統一の重要性を訴えた。
しかし、ジャド(ヨーロッパ・エコロジー党)、メランション、イダルゴ(社会党)氏らはこの市民投票を有効なものとは認めず、結果発表後も「またひとり左派の候補が増えただけ」とし、共闘を拒否し続けている。
結果発表後、トビラ氏は、他候補者に共闘を呼びかけ続けることを投票に参加した市民の前で誓った。
投票結果
1)クリスチアーヌ・トビラ
2)ヤニック・ジャド
3)ジャン=リュック・メランション
4)ピエール・ラルテュル
5)アンヌ・イダルゴ