新型コロナウイルス感染がフランスで再び増加、1日の新規感染者が2万人を超える状況となった。11月17日24時間の死亡は50人、入院は7535人。増加の大きな理由は、気温の低下で閉め切った室内にいることが多くなったことや、デルタ株は感染力が強くワクチンだけでは克服しきれないことなどが報じられている。
11月7日から13日の一週間の感染率は、10万人中104.6人。この数値が50人を過ぎたら、特別警戒が必要とされているが、それを大幅に上回る数字となっている。屋外でも衛生パスが必要とされる場所や、マルシェなどでのマスク屋外着用を再び義務付ける県が多くなり、医療関係者は、重症化している人の9割がワクチンを接種していない人のため、未接種の人の接種を進めること、3回目の接種を進めること、衛生パスの適用を拡大することなどを勧めている。
これは欧州全体の傾向で、5~6週間以来、継続的に感染者が増加しており、感染率は10万人に383.9人。東欧などのワクチン接種率が低い国々、また、接種率が高くても、マスク着用ほか予防のための規制を解除した国でも感染率が高くなっているという。