オリヴィエ・ヴェラン保健相は会見を行い、新規感染者は1日に2万人ほどで安定し、若干減少傾向にあること、病院は逼迫(ひっぱく)してはいるものの現時点ではロックダウンには及ばないこと、しかし、変異種の感染拡大の状況を見ながら更なる措置が必要かどうかを、来週検討すると述べた。
英国発変異種は現在、国内の新規感染者5人につき1人、または4人に1人(25%)。この変異種が大多数となると「波」が予想される。来週さらなるロックダウンなどの措置が必要かどうかを判断する。この変異種に対してワクチンは有効なことが確認されている。
南ア、ブラジル発の変異種へのフランス国内での感染は、新規感染者の4〜5%を占める。ブラジルで感染歴がある人の再感染が確認されており、ワクチンによっては効果が少ないことから、警戒を強めている。変異種に感染した人の自主隔離は7日間ではなく10日間とし、看護師が訪問する。隔離期間終了時にも検査を行う。
フランス東部モゼル県では、4日間で300人がブラジル、南ア変異種に感染が確認された。渡航でもなく、直接渡航者と接触があったわけでもないため、経路の究明を急いでいる。