HARPER’S BAZAAR : Premier Magazine de mode
2021年1月4日(月)まで
「ヴォーグ」と並ぶ米モード誌の150年の歴史を写真、衣装、映像などで見せる展覧会。前半の1960年前後までが特に面白い。南北戦争初期、奴隷制廃止を主張する仏語の本を翻訳して有名になった初代編集長メアリー・ルイーズ・ブースはフランス通で、ファッションをパリの町と同時に紹介し読者を増やした。
第一線の作家や芸術家を紹介する高級かつ前衛的な芸術誌でもあり、60年代も、ジャコメッティへの追悼文をジャン・ジュネが寄稿するなどした。名編集長カーメル・スノウとともに30〜50年代に黄金時代を築いたダイアナ・ヴリーランドは著名人のお洒落のアイディアを紹介して好評に。
リチャード・アヴェドンの写真の才能が開花したのもこの頃。アンディ・ウォーホルのイラストには彼の意外な線の細さが出ている。
Musée des Arts Décoratifs
Adresse : 107 rue de Rivoli, 75001 Paris月休、11h-18h、木-21h。14€。