2016年に食品無駄防止法ができてから、スーパーは賞味期限内で売れ残りそうなものを慈善団体に寄付することが義務付けられた。その効果が出つつあるなか、ワケあり商品を市価の3割引で売る食品店「Nous anti-gaspi 我ら、無駄をなくす」がブルターニュを中心に広がっている。
パリ19区の店は6店目。一見普通のスーパーだが、入荷する商品は日によって違う。店長のマチュー・アズワンさんは、「スーパーからではなく生産者から直接買う」。生産者がこの店に売るのは、サイズが規格に合わない、包装に難がある、賞味期間が短く買い手がつかないもの、作り過ぎたものなど。小売店に行き着く前の段階で生じる廃棄物を減らすのが目的だ。肉、青果、魚、調味料からシャンプー、洗剤まで。商品ごとにワケありの内容をユーモラスに説明する紙が添えてある。野菜果物はほとんどビオ。小さなビオのリンゴや卵はビオの店の半額だ。チーズ、ジャムなどは高級食品店向けのものが豊富に揃っている。「単に安いものが買えるのではなく、本来なら高いものを、ワケありのためお値打ちに買えるところ」とマチューさん。次はナンテールに出店する。(羽)
Nous anti-gaspi
Adresse : 64 rue du Pré Saint-Gervais, 75019 ParisURL : http://www.nousantigaspi.com
月〜土:10h-20h 日:10h-13h