2月2日、パリ13区の国立図書館近くに、アニエス・ベー現代美術財団が運営する美術館「ラ・ファブ」がオープンした。展示するのはアニエス・ベーが1983年から収集を始めた現代アート作品だ。
1984年にパリにギャラリーを開いた彼女は、アドバイザーなしで自分の感覚で選んで購入する。5000点にのぼるコレクションから300点が展示されている。夭折の画家、ジャン=ミッシェル・バスキアの自画像は彼女が買った初めてのバスキア作品。他に、ルイーズ・ブルジョワ、マーティン・パーなどの大物が並ぶ。
(羽)が気になったのは、2階にあるマティルド・レスティブドワの絵だ。がらんとした建物内部の風景で、抑えた色彩が不思議な魅力を出している。2017年にパリ国立美術学校を出たばかりの若い作家で、これからが楽しみだ。同じく2階にある、栗の木を使った彫刻は、昨年パリ国立美術学校を卒業したヴァンサン・ラヴァルのもの。若手の良い作品に出会えたのが収穫だった。(羽)
La Fab
Adresse : Pl. Jean-Michel Basquiat, 75013 Parisアクセス : M° Bibliothèque F. Mitterrand
火〜土 11h-19h。7€/4€。