11区はオベルカンフ界隈の喧騒の真っ只中にある、四川料理のお店。居酒屋っぽい雰囲気の店内を見回すと、常連客が多いのが見て取れる。ここの名物は何と言っても串料理。どのテーブルにも10本、20本の串が盛られた大皿が迫力で、興味をそそられる。砂肝やハツ、ソーセージは1€、仔羊、鶏、牛は1.2€、蓮根、豆腐、切り餅は1€、絶品のエノキ茸(flammulina)は1.2€と、どれも1€~1.2€で、自由自在に選ぶのにワクワクする。串には五香粉がかけられていて、甘くスパイシーな香りが食欲を増進させてくれる。
串料理以外にもオススメはいっぱい。皮がひたすら薄くて、中に旨味たっぷりの汁が閉じ込められている海老の小籠包は5€。パイナップルの半分に盛られて出てくる炒飯も9.8€と良心的。五香粉ソーセージとパイナップルがふんだんに入っていて、童心に帰る幸せの味だ。Coquelet savoureuxという名の冷菜が実に素晴らしい。蒸したヒナ鶏のスライスを黒酢とラー油に漬け、これでもかという量のゴマをかけたもの。ゴマの香ばしさと、強すぎないまろやかな黒酢のタレは、そのままご飯にかけても美味しそうで、家に常備しておきたいと思うほど。唐辛子マークが付いているけれど、そんなに辛さを感じず、むしろやさしい味わいだ。骨は多いものの、ヒナ鶏の柔らかさは格別。2人でも多いくらいのボリュームで8.8€でお得感あり。
他に、多くのテーブルで注文されているのが鳥の軟骨唐揚げや、鍋ごと出てくるキャベツのピリ辛炒め。スズキ料理もここの名物のようで、土鍋で出される四川風のスズキを頼んでいるお客さんが多い。次に来たら絶対に試してみたい。
前菜とメインで12.5€のセットは昼だけでなく、夜でも注文することができる。だけどやっぱり、大勢で来てあれもこれも欲張って味わいたい!(み)
J’suis là
Adresse : 115 rue Saint-Maur, 75011 ParisTEL : 01.4923.4485
アクセス : M° Parmentier
12h-14h30/18h30-22h30 (昼は火土日のみ)無休。