フランス滞在中の日本人は 「カキフライが食べたい!」と嘆くが、生食用に養殖されているフランスのカキは高いし、身が薄くて不向き。そこでキロ5ユーロ前後という安さのムール貝を揚げてみた。
ムール貝はなるべく大きいものがほしい。4人分なら1キロ買ってくる。まず上のレシピに従ってむき身にするのだが、殻からはずすときに、身がくずれないように気をつけよう。むき身にするのが面倒な人は、ピカールなどで売っている冷凍のむき身を使えばいいのだけれど、味はだいぶ落ちる。
まずむき身に軽く塩コショウし、小麦粉を薄くまぶすのだが、大きめのビニール袋に小麦粉を大さじ3杯くらい入れてからむき身全部を入れ、粉がもれないように袋の上部をつかんでサッサッサッと振ると一度にできてしまう。余分の粉をはたいたら、いつものごとく、溶き卵、パン粉をつけ、菜ばしで混ぜつつ、まんべんなくキツネ色になるようにしながら揚げていく。
レモンを搾りかけて頬張ると、少々苦味があって、カキフライとはひと味違ったおいしさだ。好みではマヨネーズを添えてもいいけれど、レモンだけの方が味が生きる。ビールのおつまみに最適だ。(真)