高齢化するフランス。

ブローニュ・ビヤンクールの老人ホームに。
spe_tT子さん(85)は、2016年初めに肋骨が傷みだし、入院。その後、療養所で2カ月ほど過ごしたあと、彼女の自宅から遠くないジャン=バプチスト・クレマン通りにあるレジデンス・サント・アニエスに入れた。Jean-Baptiste Clémentといえば、あの有名な歌『さくらんぼの実るころ−Le Temps Des Cerises』を作詞した、左翼記者(1836-1903)の名前だ。

現在、77人の高齢者と2組のカップルが入所している。21㎡の個室にはベッド、洗面室(シャワー付)、ソファがあり、自分の備品(テレビや本棚、携帯電話他)を持ち込めるので施設にいる感じがしない。昼・夕食は食堂に行き、天気が良ければヘルパーと庭園に散歩に行ける。筆者が取材した日の午後、集会室にほとんどの入所者が車椅子で集まり、司会の女性によるクイズゲームが行われていた。例えば「今の大統領は、A.ドゴール? B.ポンピドゥ? C. オランド? D.ミッテラン?」という質問に、参加者の中からはドゴールという声も上がった。

7月に会いに行ったら、T子さんはJSTVで日本相撲夏場所を見ていた。「親しい友人からかかってくる電話が一番うれしい」ともらす。たしかに定期的に携帯で「昼は何食べた?」とか数語交わすだけでもいい。話せなくなったら無言の毎日しかないだろう。彼女の最後の一言、「原宿生まれの私は、今も80年前の原宿が眼に浮かびます。でも私の最期の地はパリです」

◎入所料
個室1日 68.84€ / 2人部屋:65.95€
(1人当たり) / アパルトマン:71.95€。

◎介護料 (1日)
要介護度1-2 : 18.33€ / 3-4: 11.63€ / 5-6 : 4.93€


その他、ミネラルウォーターからワインまで飲み物は別払い (0.25€〜4.10€)。
ヘアサービス (カットからカラーリング、パーマなど25€〜68€)
エステも完備している。

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