フランスのNPOが、アフリカの難民の自立を支援するため、難民の職人芸とフランスの若手デザイナーの才能を融合させてデザイン性の高いシックな製品を作るプロジェクト「デザイン・フォー・ピース」を展開している。2012年のマリ北部紛争で隣国のブルキナファソに避難した人々は約2万5千人。その多くは遊牧民のトゥアレグ人だ。難民キャンプにいる彼らは国に帰らず、受け入れ国のブルキナファソで生きていくことを決めた。国連難民高等弁務官事務所 (UNHCR)が、伝統的な織物技術を通してブルキナファソの女性の自立を支援するNPO「アフリカ・ティス」に依頼し、プロジェクトが始まった。「一流のデザイン学校の生徒や卒業生に募集をかけました。選ばれた6人が現地に50日滞在し、17人のトゥアレグ人の職人と、彼らをサポートするブルキナファソの職人数人とチームを組みました。この職人たちは、今後、職人を養成する指導者になります」と、プロジェクトのコーディネーターのマリエット・シャペルさんは言う。刺繍、革工芸、織物、金属工芸のバッグ、クッション、照明具、アクセサリーなど、さまざまな製品を7月23日までパリ市内のギャラリーで展示している。予約、注文も受け付け中。(羽)
Galerie Made in Town : 58 rue du Vertbois3e