今日も冷える。吐く息が白い。それでも、ここ10区のカフェテラスには人々が集って、おしゃべりを楽しんでいる。レピュブリック広場もその周辺も、テロの前と同じくらいか、またはそれ以上の人出だ。非常事態宣言が発せられ、デモや集会は禁止されているが、それにも動じずに、反戦や難民受け入れを訴えてデモする人たちもいる。
さらなるテロを怖れて、テラスやコンサートに行くのを止め、意見を言うことを止めてしまったら、文化も生活も枯れてしまう。それこそテロリストの思うツボ、そうはさせない、と〈レジスタンス〉が展開されている。レストラン経営者らは「Tous au bistrot みんな、ビストロへ」、テラス好きは、「Je suis en terrasse 私はテラスに」とスローガンを流布させ、外出を呼びかける。国喪の3日間は文化施設が閉まり、多くのコンサートや演劇などの公演が中止になった。国の援助を受けない小劇場などは苦境にある。ペルラン文化相は「テロリストはスペクタクルが嫌いなのだから、もっとスペクタクルをやりましょう」と言い、興行収入損失の穴埋め、警備拡充などのために興業関係者への400万ユーロの支援を約束した。
出かけることが、レジスタンス。
La vie continue!テロ以前の生活を取り戻し、音楽を聴き、おいしいものを食べ、スポーツを観戦し続けたい。(六)