今年も審査が大詰めを迎えている。フランス全国から寄せられた、300枚の木の写真とプロフィール。そのなかから「l’Arbre de l’année 2015今年の木」大賞審査員団は、各地方ごとに一本を選び、25本をノミネートした。4月から、9万人が「今年の木」を決めるべく票を投じた結果が、もうじき発表される。ONF国立森林局と月刊誌La Terre Sauvageが4年前から開催する木のコンクールだ。歴史を生きてきた老木、信仰の対象となり人々と対話してきた聖木、集う人たちをたくましい腕で迎える大木。樹齢、高さ、幹の太さだけではなく、表情も複雑で味わい深い。フランスでは15年前から「すばらしい木」ラベル運動も進められ、国内350の名木が認定されている。いずれも、自然 ・文化の遺産として、木との共存を続け、保存していくのが狙いだ。
10月から「今年の木」大賞はwww.arbredelannee.comに写真とともに発表され、展覧会*も開催される。(美)
*Parc floral de Paris内 Allée des Pins 12e M°Château de Vincennes