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ギリシャ債務の債権者である欧州金融安定化基金(EFSF)、欧州中央銀行(ECB)、国際通貨基金(IMF)などが提案する、さらなる緊縮財政案を受け入れるか否かの国民投票で「ノー」が61.3%で勝利した。この提案は年金受給年齢、健康保険負担率や、年金の保険料を引き上げる内容。ギリシャ政府はすでに拒否し、国民投票にかけることを決めた。国民の「ノー」の意思を後ろ盾に債権者との交渉を有利に進める意向だ。この結果を受け、強硬姿勢が目立つバルファキス財務相が辞任し、経済学者でもある穏健なツァカロトス副外相が後任に。IMFへの債務15億ユーロの支払い期限1日が過ぎ、ECBへの債務35億ユーロの支払い期限が20日に迫るなか、今後の債権者との交渉の行方が注目される。