「 この戦争に負けるわけにはいかない。突き詰めれば文明戦争なのだから 」
6月28日、ヴァルス首相はラジオのインタビューで、26日にフランス、チュニジアで相次いだイスラム過激派のテロと思われる襲撃事件に言及し「文明戦争guerre de civilisation」という問題の多い表現を使った。首相は「西洋とイスラームの間の戦争ではない」と付け足したが、社会党内からも批判の声が上がり、野党の共和党は大喜び。というのも、今年の1月と2月にフランスとデンマークで起こったテロ事件に関して、ニコラ・サルコジ共和党党首が 「文明への戦争 guerre à la civilisation」という表現を使って、左派から攻撃されていたからだ。共和党スポークスマンは 「ニコラ・サルコジが長年言っていたことを侮辱しておきながら、ようやくヴァルスは私たちが文明戦争の中にいることを認めた」とした。