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カズヌーヴ内相はパリやイタリアとの国境に移民がテント生活している問題について、閣議で対策を明らかにした。難民や亡命希望者向けの収容可能数を9500人分増やし、他国移住希望者向けの仮収容数を1500人分追加、経済移民の本国送還を促す支援措置を強化する、という3点が主眼。また、政府は学歴や才能のある移民に優先的に滞在許可証を発行する措置を検討中だ。イタリアに到着した200人のアフリカ移民が欧州北部に行こうとし、フランス入国を拒否されてイタリア国境の町ヴェンティミーリアの海岸でテント生活を送っていることが問題になっている。パリでも移民のテントが強制排除されるなど、抜本的な対策が打ち出されないことに人権擁護団体などは苛立ちをあらわにしている。