ルーヴル美術館のすぐ近く、サントノーレ通りにある、白にピンクが基調のポップなこのお店では、ちょっと珍しいメキシコのファストフードが食べられる。ここはメキシコ大使館、領事館御用達のケータリングサービスでも名をはせていて、料理にも信頼が置ける。
昨今のタコスブームで、タコスやケサディーヤはもうおなじみ。とはいえ、店一番のおすすめ、長時間マリネしてあぶり焼きした豚肉のAl Pastorや、自家製チョリソーなど、ここでしか食べられないものがいっぱい。いずれも3€~3.5€で、3つで8.5€、5つで14€になる。その他、だ円形のハンバーガーバンズに具を挟んだメキシコ式サンドイッチTorta(7€~9.5€)や、牛や子牛、豚に鶏にエビと、具は何でもあり、ソースも何でもありの、いわゆる「炒めもの」Alambre(8.5€)など、耳にしたことのない、知る人ぞ知るメキシカンフードを発見できる。平日のランチなら、タコス3つまたはAlambre+ケサディーヤ一つで9.9€のFormule Expressがお得。お好みでかける4種のソースはぜひ試してほしい。パイナップル果汁に漬けたオニオン、炒めた唐辛子とニンニクのトマトソース、乾燥唐辛子のチポートレ、グリーントマトとハラペーニョ、そして頼めば特別に出してくれる最強激辛ソースは言わずと知れたハバネロだ。
ビールはもちろん、Sol、Corona、Negra Modelo、Pacificoなどメキシコ産ビール (5€~6€) が揃う。Margarita (5.5€) はフローズン加減が素晴らしく、香辛料でヒリヒリする口中をすーっと冷やしてくれる。爽やかな酸味のハイビスカス、とろみのある酸味のタマリンド、米とアーモンドのオルチャータなど、メキシコ特有の風味の自家製ジュース (2.5€) も味わえる。
立地の良さもさることながら、お店のスタッフもとても親切で陽気、おまけに料理もドリンクも美味しいとくれば、いつも満席の繁盛ぶりにはおおいに納得。 (み)
Itacate
Adresse : 94 rue Saint-Honoré, 75001 parisTEL : 01.4233.3987
月-金12h-15h/18h30-22h/土12h-23h/日休。