3月7日、クロード・ゲアン元内相は50万ユーロの外国からの銀行口座入金に関して虚偽供述、脱税隠匿の疑いで取り調べを受け被疑者扱いとなった。元内相は、50万ユーロの出所は、17世紀のベルギー画家アンドレイス・ヴァン・アートヴェルトの絵画2点を2008年にマレーシアの弁護士に売却した代金と説明。しかし、2011年にリビアの元カダフィ政権の幹部がサルコジ前大統領の07年の大統領選のために選挙資金を贈ったと発言したため、この50万ユーロがゲアン氏を通して違法な選挙資金に使われたのではないかという疑惑が浮上し、13年に捜査が開始された。しかし、捜査の結果、絵画も買取人も見つからず、絵画買却の事実の裏付けは取れなかった。しかもゲアン氏は、絵画を外国に売る際に文化省に届け出ていなかったことが判明。今回はその美術館の無届の売却が脱税隠匿の容疑となった。