12月21、22日、ディジョンとナントの街中で歩行者を故意に車でひく事件が相次いだ。ディジョンでは重傷者2人を含む13人が負傷。いずれも命に別状はない。事件後すぐに逮捕された犯人は2001~14年に精神科への入院歴が何度もあり、精神的に不安定だったとされる。犯人は犯行時に「アラーは偉大なり」と叫んだが、イスラム過激思想によるテロとは無関係と警察は見ている。ナントの事件では4人が重傷を負い、うち25歳の男性が翌日に死亡した。犯人の男性(37)は事件の直後に刃物で自分の胸を刺して軽傷を負った。「社会への憎悪」「自分は諜報員に殺される」などのメモが車内から発見された。この男性は現在精神科に入院しており、犯行動機は不明。