南西部シヴァンス・ダム建設反対運動を行っていた学生レミ・フレスさん(21)が死亡した事件で、憲兵隊監察総監(IGGN)は、憲兵隊に落ち度はなかったとする調査結果を12月3日に公表した。同調査は憲兵隊の行為が規定や職業倫理にかなっていたかどうかを調べるのが目的。それによると、10 月26日0時25分頃、デモ隊の投石、火炎瓶などによる攻撃が強まったので、憲兵隊は警告をした上で、237発の催涙弾、フラッシュボール弾41発、攻撃手榴(りゅう)弾23発などを約1時間の間に発射した。レミさんは殺傷能力のある攻撃手榴弾が背中に当たって即死。この調査結果に環境保護派などから強い抗議の声が上がっており、手榴弾を投げた憲兵の責任を問う司法捜査が注目される。