10月20日夜、仏石油大手トタルのクリストフ・ドマルジュリー取締役会長兼最高経営責任者(CEO)が航空機事故で死亡した。享年63歳。同会長はモスクワでの商用を終え、ブヌコボ空港からビジネスジェット「ファルコン50」でフランスに帰国するところだった。同機は離陸時に滑走路にいた除雪車に衝突して炎上。会長と乗務員3人が死亡した。事故原因を捜査している当局は、酒気を帯びていた除雪車運転手と管制官ら5人を逮捕した。会長は入社40年の生え抜きで、1995年に中東トタル社長、2007年にグループCEO、2010年に会長兼CEOに就任。取締役会は22日、精製化学部門のパトリック・プヤンネ部長をCEOに、ティエリー・デスマスレスト前会長兼CEOを取締役会長に任命した。