内戦状態に陥っているイラクからキリスト教徒約40人が8月21日、パリ郊外ロワシー空港に到着した。子ども12人を含むこの一団は、イラク北部のクルド人自治地区アルビルに食糧・医薬品など21トンの人道支援物資を運んだ飛行機の帰りの便に乗ってフランスに着いた。空港に出迎えたファビウス外相によると、一団はフランスに親族がいる人たちで、今後も数百人から数千人規模のイラクからのキリスト教徒難民を受け入れるとした。イラクでは元アルカイダ系のイスラム武装組織「イスラム国」が北部の一部地域を制圧しており、内戦状態となっている。8月上旬には米軍が空爆を開始。13日に仏政府はイスラム国に対抗するクルド自治政府に武器を提供することを決めた。