ストリート・デザイン

© Frenchie restaurant 2013
© Frenchie restaurant 2013
 地下鉄Sentier駅近くにあるニル通り Rue de Nilは、14番地までしかない短かく道幅の狭い通り。中世末期から18世紀初期まで、この付近は「Cour des miracles」と呼ばれ、乞食や泥棒たちが住み、そこに入れば出てこられないような危険な界隈として通っていた。そして数年前まで、ニル通りの小さな店はどこもシャッターが下りていて、古びて活気がなかった。
 5年前にこの通りに、ロンドンやニューヨークなど海外で経験を重ねたフランス人シェフ、グレゴリー・マルシャンがレストラン〈Frenchie〉をオープン。選び抜かれた素材を使ったオリジナリティーあふれる料理に人気が集まり、予約をとるのが大変な人気レストランとなる。その内装は、漆くい塗りで、古い小屋組みの梁(はり)の天井、ヴィンテージ・スタイルの木のテーブル、椅子とインテリアも、ニル通りの歴史を重んじている。
 3年前には、真向かいに〈Frenchie Bar à vin〉が、2013年には、テイクアウトができ、店内でも食べられる〈Frenchie To Go〉がオープンする。同じ年に、有名なレストランに食材を卸していたアレックスとサミュエルが、一般の人たちにも生産者直送のすぐれた食材を提供したいという意図で〈Terroirs d’avenir〉をオープン。小さな間取りの八百屋、魚屋、肉屋は、ニル通りの雰囲気を読み取り、それぞれ庶民的でありながら、機能的で親しみのあるデザインが特長だ。忘れられていた暗い通りが生まれ変わったストリート・デザインの物語。(苗)
-〈Frenchie〉3店の情報は
www.frenchie-restaurant.com/infos
-Terroirs d’avenir : 6-7-8 rue du Nil 2e
01.4508.4880
火〜金10h-14h30/16h30-21h、
土9h-21h、日9h-14h30。月休。

 

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