アラブ世界研究所(IMA)の広場にあのオリエント急行の列車が突如として現われた! 実は、これはIMAが仏国鉄の協力で8月31日まで開催する展覧会。機関車と4つの車両が展示されており、寝台車やサロン・バー車両など3両の列車の中が見学できるほか、IMA館内にも興味深い展示がある。米プルマン社の寝台車に感銘を受けたベルギー人ジョルジュ・ナゲルマケルスが1883年に開通させたオリエント急行は、その優雅で贅沢な内装が人気を呼び、小説や映画にも多数取り上げられている。当時の顧客が使っていたようなパイプ、手袋、旅行カバンなどの小物も展示されていて、パリとイスタンブールをつないだ当時のオリエント急行の雰囲気が伝わってくる。食堂車は本物のレストランになっているので、かなり値段は張るが(食堂車(見学不可)のメニューは120€か160€のコースのみ。見学料金:10.5€/ 8.5€)、雰囲気を満喫したい方にはおすすめ。(し)
«Il était une fois l’Orient Express»
Institut du monde arabe : 1 rue des Fossés-St-Bernard 5e