今回は、クリスマスの時期に子どもと楽しみたい3作品をご紹介。
①Noël chez Ernest et Célestine
クマおじさんアーネスト、ネズミ娘セレスティーヌが主役の絵本シリーズから。お金がなくても素敵なクリスマスを手作りする「システムD(切り抜け)精神」にご注目。本シリーズは昨年のクリスマス期に映画化され88万人の観客を集めた。流れるような筆のタッチの映画もよいが、水彩画の素朴で懐かしい味わいの絵本は、また格別。作家と画家の両才能に恵まれたベルギー人ガブリエル・ヴァンサン作。5歳〜。
②Carré jaune
「ポップアップブック」と呼ばれる、飛び出す絵本は、華やか、かつ驚きに満ちている。だからクリスマス時期のプレゼントにうってつけ。この道の第一人者、アメリカ人デビッド・A. カーターの代表作『Carré jaune』は、遊び心いっぱいの仕掛け絵本。幾何学的な紙のオブジェに潜む黄色い四角を、親子で目をこらして探そう。
③Edward aux mains d’argent
『シザーハンズ』は、『バットマンリターンズ』、『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』と並びティム・バートンのクリスマス3部作の一つ。ジョニー・デップが哀愁たっぷりにハサミの手を持つ人造人間に扮するファンタジー。ゴシックテイストは、今のフランスのプレアド(ローティーン)にも妙に受けがいい。10歳〜。