クリスマス気分につられて、全面リニューアルオープンして間もないボーグルネル(パリ15区)のショッピングセンターに行ってみた。土曜の午後とあって大変な人出だ。以前の重苦しいコンクリートの塊とはうって変わって、メタルとガラスの明るくモダンなビルに一新されているのに驚いた。リノワ通り南側の建物の中は、ギャリラー・ラファイエットばりの吹き抜けの中央スペースの周りを多数のブティックが取り囲んでおり、ステンドグラスのような天井の明り取りも美しい。ガラス張りの連絡橋を渡って行ける北側の建物には11月6日にオープンしたパテのシネコン(10上映室、1874席)が1階にある。カーブを描くインテリアで広々としたロビーは快適そうだ。外に出てみると、建物のファサ−ドに紫と青の光がまばたいていた。やがてそれは赤に変わり、クリスマスのイリュミネーションのようだった。(し)