ボルドー控訴院予審部は9月24日、ベタンクール疑惑の捜査のほぼ全部を有効と判断した。リリアン・ベタンクールさんの精神的な衰弱につけ込んで大金を得たとしてサルコジ前大統領、ヴルト元予算相、リリアンさんの財産管理人だったパトリス・ドメストル氏らが被疑者とされている事件。今回の判断は、前大統領、元予算相らが捜査の無効性を訴えていたのを却下したもの。ドメストル氏と弁護士の会話の盗聴記録は無効とされた。今回の決定を不服として被疑者らが破棄院に訴えるのでなければ、予審判事は同件の起訴の是非を決定する運びとなる。ボルドー検察局は6月に前大統領、元予算相を不起訴とする意見を出しているが、予審判事がそれに従う義務はない。