以前、パリのメトロ6番線でベルシー橋を渡った時、オーステルリッツ河岸通りにオレンジ色の目立つグラフィティのある建物が見えた。気になって調べてみると、11月に解体される住宅ビルで(住人はもういない)、2月頃から16カ国のグラフィティ作家約100人がやってきて建物の内外に自由に作品を描いているのだそうだ。
さっそく現地に行ってみると、死者の行列に似た不気味な作品、蛾のお化けのような絵、ウサギみたいな動物の群が疾走する大作など、ファサードだけでなく側面や裏面にもさまざまな作品がある。この時は中には入れなかったのだが、10月1日〜30日には一般に門戸が開かれ、内部に描かれた作品も鑑賞できるそうだ。解体とともに消滅する作品だけに、ぜひ見に行きたい。(し)
10月1日〜30日の月曜以外毎日12h-20h 。