反ファシスト極左団体のメンバーと極右団体メンバーのけんかで重体だったクレモン・メリックさん(18歳、学生)が6月6日に死亡した。事件は5日、パリ9区で発生。服のプライベートセールでたまたま居合わせた2グループがけんかになり、クレモンさんが殴られて歩道の鉄柱に当たって倒れ、極右グループは逃走。検死によると、死因は顔と頭に受けた殴打による脳の損傷。犯人は金属製ナックルダスターを手に着けていたとみられる。極右グループ「革命国粋主義青年同盟(JNR)」に属する男4人と女1人が8日に逮捕された。クレモンさんを殴ったのは20歳の男。この事件は各方面に大きな衝撃を与え、6〜8日にはクレモンさんの追悼デモがパリや地方で行われた。政界もこの暴力行為を一様に非難。政府は危険な極右グループを解散させる意向を示した。