欧州委員会は6月4日、安価な中国製ソーラーパネルに6日から11.8%、欧州委と中国の交渉が進展しなければ8月から47.6%の高課税を課すことを決定した。中国は太陽エネルギー関連産業に力を入れており、国の支援によってソーラーパネルの価格を2011年には45%、2012年にはさらに25%下げたため、世界最大の輸出国に。EUは中国からソーラーパネル関連機器を年210億ユーロ輸入しており、欧州の関連産業は打撃を受けている。欧州委はダンピングの疑いがあるとして中国と交渉を続けていたが進展せず、今回の課税に踏み切った。中国はこれを受けて5日、欧州から輸入するワインやスピリッツ類にダンピングの疑いがあるとして調査を開始するとした。中国へのワイン輸出で欧州トップのフランスは貿易摩擦の拡大を懸念している。