シモーヌ・タシモは、ジャーナリスト出身で50歳を過ぎてから歌手に転向。4年前には、ゲンズブール集『GAINSBLUES』をリリースして、YOU TUBEでは、彼を真似てライターの火でユーロ札を燃やすシーンが話題に。ブリジット・フォンテーヌに負けないスノビズムと過激さが彼女の特徴だ。新旧さまざまな『夜の歌 Chansons pour la nuit』 を披露する今回の公演は、注目度100パーセントの大人のシャンソン集。
今は亡き、ジャズマン、バルネ・ウィランの愛人でフェロモン歌手のマリー・ムーア、ジャン=ルイ・ミュラ、フォンテーヌらの歌に、ゲンズブールの『青いあざ』や『公園を通り過ぎる憂鬱』。そして、ボードレールの『悪の華』より『真夜中の反省』ほか、詩人アラゴンやマッコルランなどの文学シャンソンから、デュラス原作の映画主題歌『インディア・ソング』まで、なかなかぜいたくな選曲である。(南)
Le Sentier des Halles : 50 rue d’Aboukir 2e 01.4261.8990
6日、7日、8日、10日21h45。
13€-16€。前売り券はFnacなどで。