3 224 600人
3月末、フランスの失業者数は2月末より1.2%増えて、322万4600人に達した。この数字は、1997年の記録319万5000人を3万人上回る。「今年末までに失業率が減っていく傾向にしたい」というオランド大統領の公約が達成されるのは至難だろう、という意見が経済専門家の間で主流を占めている。
民衆運動連合UMPのコペ党首は「オランド大統領は、経済的にみて自殺的ともいえる政策と決別すべきだ」と強く批判。この数字が発表された時、中国訪問中だったオランド大統領は、「中国への投資に力を入れることは、フランスの経済成長、雇用増加につながる。フランスは、高い、極めて高い、あまりにも高すぎる失業率に直面しているが、無気力で現状維持的な態度と闘わなければいけない」と反論した。フランスの失業率は10.2%だが、欧州連合の平均的失業率は12%。優等生は4.8%のオーストリア、5.4%のドイツ。劣等生は26.3%のスペインと26.4%のギリシャ。