同性間の結婚を可能にする法案が4月23日、賛成331票、反対225票で国民議会で可決され最終的に成立した。上院で12日に可決された後、国民議会での再審議が前倒しされたことに野党が反発し、審議は過熱した。この間も反対派は国会前などで反対集会やデモを繰り広げ、15日には警察前で座り込みをした67人が一時身柄を拘束された。また、国民議会議長らに脅迫状が送られたり、同性愛者が襲われる事件も何件か起きた。21日のパリの法案反対デモには、警察発表で4万5000人が参加(主催者発表は27万人)。反対派は法案成立後も、法施行まで運動を続ける構え。UMPが提訴した憲法評議会で合憲と認められれば、法施行は6月中下旬の予定だ。