エロー首相は3月6日、パリ首都圏の交通網を充実させるための「グラン・パリ・エクスプレス」計画を公表した。同計画は前政権のパリ首都圏拡大整備計画「グラン・パリ」を改名した「新グラン・パリ」の一環。郊外間および郊外とパリ間の通勤を容易にするのが目的で、現メトロを延長するほか、郊外をつなぐ新メトロ線を敷設する。まずは、11番線と14番線を延長して、ノワジー=シャンとナンテール、サンドニとオルリーをつなぐための工事を2014~15年に開始。その後、ナンテールとノワジー=シャンとを東西の端とするパリ郊外の環状線、さらにナンテールからヴェルサイユ経由でオルリーに達するパリ南西の半円状の線を作る。計200km、72の新駅が完成するのは2030年の予定で、総工費270億ユーロ。