イギリスのパンクの女王、リンダー・スターリング(1954-)の初の回顧展。デッサン、写真、コラージュを手がけるだけでなくパンクロックも歌う。生肉を張り付けた衣装で歌った挑発的なコンサートビデオもある。フェミニストのリンダーは、男性誌と女性誌から写真を切り抜き、ヌードの女性の頭に電化製品を張り付け、女性が商業的に搾取されていることを揶揄(やゆ)する。けれども、彼女はこれらの雑誌に惹かれていることを隠さない。そこにはアメリカの哲学者でフェミニストのナンシー・フレイザーが言う「資本主義とフェミニスムの危険な関係」が漂っている。4/21迄(月休)。
Musée d’Art Moderne de la Ville de Paris :
11 av. du Président Wilson 16e