今年の夏、アイルランドのコネマラ地方にあるカイルモア修道院を見に行った時に、そこのティーサロンで食べて、すっかり気に入ったクランブル。もう何度か作って友人たちにも大好評、わが家の定番デザートになってしまった。
赤い果実はシーズンオフだけれど、そこは冷凍という便利なものがある。ボクは近くの冷凍食品チェーン〈Picard〉に出かけて、「Coctail de fruits rouges」と呼ばれる、フランボワーズ、グロゼイユ、カシス、ミルティーユなどがミックスされたものを買ってくるだけだ。
まずクランブルの生地用のバターを小さく切り分けて冷蔵庫に入れておく。そしてリンゴの準備。皮をむいてから四つに切り分け、芯を切りはずし、四つに切る。フライパンを中火にかけ、バターを大さじ2杯とり、それが溶けたらリンゴを加える。褐色の砂糖を大さじ3杯から4杯振りかける。強火で数分炒め、リンゴが柔らかくなり、表面がカラメル化したら、皿にとり出す。
このへんでオーブンの目盛りを180度に合わせて点火しておく。
次はクランブルの生地作り。大きなボウルに、小麦粉、アーモンドパウダー、砂糖、それにバターを加え、塩二つまみも入れて混ぜ合わせる。指先を使ってバターを小麦粉、アーモンドパウダー、砂糖と混ぜ合わせながらそぼろ状にクランブルしていく。バターが柔らかくなりすぎて大きなかたまりになったりしたら、冷蔵庫に戻して冷やしてから、ふたたび指先でほぐしながらそぼろ状を目指すことにしたい。
直径24センチくらいの深めのオーブン皿にバターを塗り、リンゴと赤い果実を加え、混ぜ合わせる。赤い果実は冷凍のままです。それをクランブルの生地で均一に覆ってから熱くなっているオーブンに入れる。20分から25分ほど経って、表面にきれいな焼き色がついてきたらでき上がり。熱々よりは、少し冷ましたくらいがおいしい。皮のさくさくっとした歯ごたえ、リンゴや赤い果実の甘酸っぱい香り…。バニラのアイスクリームを添えるといい。(真)
酸味が強めのリンゴ4個、赤い果実のミックス400g、バター、褐色の砂糖cassonade大さじ3、4杯
クランブルの生地:小麦粉150グラム、砂糖100グラム、アーモンドパウダー100グラム、バター125グラム