11月18日に行われた民衆運動連合(UMP)総裁選をめぐる混迷が続いている。同日夜にはジャン=フランソワ・コペ、フランソワ・フィヨン両陣営が勝利宣言。19日夜に党内の選挙管理委員会が8万7388票対8万7290票の僅少差でコペ氏の選出を宣言した。ところが、フィヨン陣営は代理投票の多さや計算されていない票があるなど選挙に不正があったとして同委員会に抗議の手紙を送った。これに対し、コペ側もフィヨン側に不正があったとして委員会に提訴。この事態を収拾するためにジュペ=ボルドー市長に調停がゆだねられたが、コペ、フィヨン両陣営のメンバーを党内の不服申立委員会から外して中立にするという提案をコペ氏が拒否し、同委員会に判断を委ねた。フィヨン氏は同委員会が中立でないとして裁判に訴える姿勢を示している。(26日現在)