パリ4区のrue du Figuierとrue du Fauconnierの角にあるイチジクの木(figuier)がたわわに実をつけている。近くのユースホステルから出てきたドイツ人の若い女性グループの一人が、よく熟れている実をもぎ取ろうとジャンプしたが失敗。マルシェにもイチジクが並ぶこの季節、パリのど真ん中でイチジクをもいで食べようとするのは無謀な試みかも……。
「イチジクの木通り」は、立派なイチジクの木があったために、13世紀にはすでにこの名がついていたらしい。だが、その木は、サンス館Hôtel de Sensに住んでいたマルゴ王妃が馬車の通行の邪魔になるとして、1605年に伐採したとされている。しかし、その伝統は残ったのか、この通りには今でも3本のイチジクの木が
熟したイチジクも見える。