フランスでも評価の高い、ケベックを代表する自作自演歌手のロベール・シャルルボワ。久しぶりのパリ公演だが、いつものようにピアノの弾き語りで歌うエネルギッシュな舞台が期待できそうだ。70年代初頭に自作の『リンドバーグ』などで衝撃的なデビューを果たしてから今日に至るまで、英語圏、仏語圏でも根強い人気のスーパースターである。1974年の夏、ケベックの野外大コンサート会場で、同国を代表する歌手フェリックス・ルクレールとジル・ヴィニョー、そしてシャルルボワの3人が、大先輩の俳優兼自作自演歌手でケベック独立運動の闘士でもあったレイモン・レヴェックに敬意を表して、彼の不滅の名作『人が愛に生きるとき』を歌った時の模様は、カナダのポピュラー史に残る1ページだった。
今回は、新アルバム『Tout est bien 』を中心に、『センセーション』など初期の歌や、日本でも知られるモントリオールの冬の情景を歌った『僕はモントリオールに戻ってくるよ』などをケベック訛りで聴かせてくれるかも。(南)
16日〜20日20h。35€。
L’Européen:5 rue Biot 17e 01.4387.9713