19世紀の理想都市、ファミリステールを訪ねて。

 

 オワーズ川の上流、なだらかな丘が広がるピカルディ地方エーヌ県の小さな町ギュイーズ(ギーズ)は、鋳鉄製のストーブGODINで知られている。
 フランス人なら誰でも知っているGODINのストーブを考案し、この町に工場を創設したのは、ジャン=バチスト・アンドレ・ゴダン。
 19世紀後半、ゴダンはこの工場で働く人たちとその家族全員のコミュニティ・タウン、ファミリステール Familistèreの建設に情熱を傾けた。
 ガラス屋根で覆われた中庭を持つ集合住宅と、学校や劇場、公園などを備えた生活共同体は、ストーブを作る人々が実現したユートピアだった。

文・写真:稲葉宏爾
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