ファッションが気になる年頃?

 やっと新学期!  高校と中学の最終学年になった息子二人は新学期初日、Tシャツの上に長袖シャツをはおり、コットンパンツにレザーのネックレスとブレスレットという似かよった格好で、やや緊張した面持ちで出かけていった。
 おばあちゃんや親戚からお小遣いをもらったおかげで、日本で服を買いまくっていた二人。ふだんはファッションに興味のない次男も、服にこだわる長男に刺激されてか、珍しく「これがほしい、あれがほしい」とあれこれと自分で服を選んでいた。フランスでは主に夏と冬のバーゲン時くらいしか服を買ってもらえないから欲求不満が爆発したのか?
 長男いわく、「日本のほうがいろんなスタイルがあるし、服の種類が多い」。今回は東京にも行って日本の最先端ファッションをつぶさに観察した彼は、「渋谷とか行くと、若者はいろんな格好をしているけど、パリはみんな同じような格好」という。男の子はジーンズにTシャツ、スウェットやパーカーにスニーカー、女の子はジーンズかショートパンツ、あるいはスカートとレギンスにいろんなトップを組み合わせたものが定番らしい。
 とはいえ、遊びの時のファッションを考えるだけでいい日本人の中高生に比べ、フランスは学校に着て行くものを毎朝考えないといけない。没個性の制服と違って、フランスのアドたちは服装で自分のアイデンティティをさりげなく示している。根っからの服好きは別にして、友だちからどう見られるかを気にするアドとしてはけっこうストレスがたまりそうだ。とくに女の子は、仲良しグループのなかで一人だけ浮いた格好はできないだろうし、ファッションは仲間とのつながりを微妙に表現している面もあるだろう。
 ファッション音痴の私は、自分は制服があった日本でよかったと思いつつ、高校生になる手前でちょっとだけファッションに目覚めた次男は、まわりの目が気になり始めた年頃なのだろうかと、ほほえましく思ったりする。(し)