パリ郊外の町スヴランを拠点に活動するパトリック・キペール主宰の〈Mots et Musiques〉は、パリおよびパリ近郊で一番古くから続いている今日では稀なシャンソンの協会。言葉と詩を重んじるシャンソンの伝統を受け継ぎながら今年で22年目を迎えたのは立派。シャンソン・フランセーズのみならず、スペインやカタロニアの歌、ギリシャの歌、ファド、ケルト音楽の新人歌手を世に送り出し、この協会から育った歌手には、自作自演歌手のマリ=ジョゼ・ヴィラールやファドのベヴィンダ、ブルターニュの女性歌手フレデリックなどがいる。6月には、毎年恒例の〈Mots et Musiques en fête〉が開催され、今年は、歌手兼俳優のイヴァン・ドータンのユーモアに富んだシャンソン、サンドリーヌ・ドゥヴィエンヌの「マリ=ジョゼ・ヌーヴィル、ブラッサンス、フェリックス・ルクレール作品集」ほか、ラシェル、ベア・トリスタンの4人が出演する。(南)
17日15h。8€/6€。
Espace François Mauriac : 51 av. du Général
Leclerc 93270 Sevran 01.4936.5175
RER B線 Sevran-Livry 駅下車徒歩8分。