ナント郊外ノートルダム・デ・ランドの空港建設に反対してハンストを行っていた農民が5月8日にハンストを中止した。農民たちは建設予定地の土地接収にあたって今年12月末までに明け渡しを迫られており、それに反対して国務院、憲法評議会、欧州人権裁判所などに提訴するとともに、7人の農民が4月11日頃からハンストを続けていた。8日、ナントの社会党連盟や関係地方自治体の代表者と農民が協議した結果、提訴の結果が出るまでは関係する約100人の農民・住民の強制退去を実施しないことで合意した。建設を推進する自治体の一つであるナント市市長が次期首相候補であるジャン=マルク・エロー氏であることから、社会党が調整に乗り出したとみられている。