高2の長男は時々、自分や友だちのフェイスブックのページを見せてくれる。ページをぱっぱっと変えるので、写真をちらっと見るくらいでコメントを読む暇はないが、「へえ、フェイスブックってこんなのか…」と何となくイメージをつかむことはできる。学校のクラス、スポーツクラブ、日本人の仲間などいくつかのグループを持っているらしく、この頃は、学校がある日でも1日に1.5時間くらいフェイスブックに費やしているというから、生活の大きな部分を占めているようだ。
「友だちが今日どんなことをしたとか読んだり、おもしろい動画を送ってくれたらそれを見たり、けっこう時間がかかるんだ。スカイプみたいに直接話をすることもあるし…」。今どきのアド(ティーンエージャー)は友人関係を保つのもなかなか大変なんだなあと思う。新聞とかで報道されているフェイスブック上での中傷やいじめはないんだろうかと思って息子に聞くと、「人の悪口をいうようなやつは初めからグループに招待しない。第一、そんなことしたら自分のイメージが悪くなるだけじゃん」と、ごもっともな答え。マスコミで報道されていることを一般化するのはよくないようだ。
マスコミといえば、フランスの親の45%が自分の子供(14〜17歳)のフェイスブックを内緒でチェックしているという新聞記事を最近読んだ。好ましくない写真やコメントが載っていないかを監視するらしい。そのアンケートはネット上で行われたので、そうした親自身もフェイスブックをやっている人が多いのだろう。子供を心配する気持ちはわかるが、そこまでするのはどうかと思う。
中3の次男のほうは「フェイスブックなんかくだらない。女の子はみんなやってるけどさ」と、もっぱら友だちとスカイプしながらオンラインゲームに励んでいる。お互いの家に遊びに行かなくても、いっしょにゲームをやっているような感覚なのだろう。この違いは、性格の違いか、3歳という年齢差のせいか…。(し)