フランスのアド、もっとスポーツを!

 もうすぐ復活祭の休みになる。子供たちはインターネットとテレビゲームに大半の時間を費やして家でごろごろ。休み中はスポーツクラブも休みになるので、どうしても運動不足になりがちだ。少しでも体を動かすようにさせようと、手っ取り早いキャッチボールやサイクリングに誘ってみるが、「めんどくさい」、「ただ自転車に乗るだけなんてつまらない」と文句が返ってくる。テニス、ピンポン、プールなどと手を替え品を替え、やっと重い腰をあげてくれる。
 自分が中高生時代に毎日スポーツをしていたせいか、どうもフランスの中高生は運動不足のような気がしてならない。中学は体育が週2回(3時間)、高校では週1回(2時間)だけ。次男の中学では昼休みにサッカー、バレーボール、バスケなどのスポーツ活動があるし、長男の高校ではヒップホップとバドミントンがある。だが、高校では参加する生徒はあまり多くないらしい。もちろん、学校外のクラブでスポーツをする生徒はいる。
 少し古いが2001年のスポーツ省の調査によると、フランスの中高生の男子の77%、女子の60%は学校の体育以外のスポーツをしている。また、親の学歴や収入が高いほど子供がスポーツをしている割合が高いそうだ。ディプロム(学業修了証)なしの親を持つ男子は64%、女子は44%がスポーツをしており、高等教育を受けた親を持つ場合は、その割合が男子は92%、女子は76%になる。世帯収入が月1830ユーロ未満なら、男子は75%、女子は45%、2745ユーロ以上なら男子は83%、女子は74%になる。クラブはけっこうお金がかかるので、所得の低い家庭には手が届きにくいのだ。
 1日の授業時間が長すぎるということで、教育省は2010年に午前中は授業、午後はスポーツ・文化活動というシステムを一部の学校で試験的に導入したはずだが、その後どうなったのだろう。これが全校に普及したらスポーツの機会不均等も少しは解消されるかもしれないのだが。(し)